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Simplify3DからOctoPi(OctioPrint)へ連携してアップロードする方法とは?

Simplify3DとOctoPrint連携 サムネイル

「3Dプリンタを買っても、特に印刷したいものはない」なんて言っていた自分を撲殺したいとまで思うくらい、3Dプリンタで様々なものを印刷する生活は楽しいです。

どんどん印刷したい3Dデータがこんなにあるなんて!

そんな中でSimplify3Dというソフトウェアを非常に便利に使っているのですが、ちょっとだけ不便な点がありました。

それが OctoPrint(OctoPi)へ直接Gcodeファイルをアップロードする機能がないことです。

この記事では、同じようにSimplify3Dに不満を感じている人のために、Simplify3DからOctoPi(OctioPrint)へ連携してアップロードする方法について、ご紹介します。

目次

Simplify3Dとは?

数あるスライサーソフトウェアのうち、珍しい有償ソフトウェアです。

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他のスライサーソフトウェアと比較して下記のメリットがあると言われています。

  • Gcodeファイル品質が良い(精度、速度ほか)
  • サポート材の手動追加
  • 3Dプリンタ操作可能
  • 1回の印刷で異なる設定のパーツを複数印刷が可能
  • デュアル・エクストルーダー対応

フリーソフトウェアのCuraやPrusaSlicerとの比較は、下記の海外記事で紹介されています。

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Simplify3D自体は、非常に使いやすく高機能なスライサーソフトウェアです。

そして、Simplify3Dは、3DプリンタとUSBケーブルで接続すれば、直接操作することができます。

しかし、専用PCを用意できる場合じゃなければ、印刷中ずーっと起動しておくのは現実的とは言い難いです。(もちろん中古ラップトップがあるなどの条件があれば別ですが)

そこで、OctoPi(OctoPrint)を活用するわけですが、そうなると今回ご紹介するような連携が欲しくなるわけです。

Simplify3DをOctoPrintと連携させる手順

手順としては単純で、Gcodeファイルを出力する際にアップロードするという設定になります。

1. cURLをインストールする(Windowsのみ)

今回の方法は、cURLコマンドでGcodeファイルをアップロードする仕組みです。

LinuxやMacではこのcURLは標準でインストールされているため、すぐに利用可能です。

しかし、Windowsは標準では搭載していないため、cURLは下記の記事を参考にインストールされるのが良いでしょう。

Qiita
Windows 環境における curl コマンド利用のまとめ (平成最終版) - Qiita curl コマンド は REST API などの動作を確認するのに有用なツールです。ただこのツール、マックだと標準でインストールされているのですが、Windows だと自分で追加インス...

2. Simplify3dへの実装

1. Simplify3D起動

まずは Simplify3D 自体を起動します。

起動して、印刷したモデルをインポートします。

このあと、「プロセス設定を編集」をクリックします。

2. プロセスタイプ設定(FFF設定)

Simplify3dの「プロセスタイプ設定(FFF設定)」は、プリントやフィラメントの設定を行う画面です。こちら下記の設定を行います。

インフィルやレイヤーなど、必要な設定をします。(通常の利用手順なので省略)

ここからが本題。

「スクリプト」タブを選択し、「ポストプロセス」の「ポスト処理のための追加のターミナルコマンド」の最後の行に下記を追加します。

curl -k -H "X-Api-Key: [OctioPrintのAPIキー]" -F "select=true" -F "print=true" -F "file=@[output_filepath]" "http://[OctioPrintのIPアドレス]/api/files/local" {STRIP "; postProcessing"}

上記のうち、[OctioPrintのAPIキー]はOctoPrintから取得したAPIキーに置き換え、[OctioPrintのIPアドレス]は octopi.local もしくは OctoPrint自体のIPアドレスに置き換えます。

また、”select=true” と “print=true” の箇所(引数)を変更することで、下記を設定することができます。

selectOctoPrintへアップロード直後に選択するか(true: 選択する、false: 選択しない)
printOctoPrintへアップロード直後に印刷を開始するか(true:開始する、false: 開始しない
OctoPrintアップロード時のオプション

入力したら「OK」ボタンをクリックします。

3. プリント開始の準備

あとは通常通り、Gcodeファイルを出力します。

「プリント開始の準備」をクリックします。

4. Gcodeファイルの保存とアップロード

次に印刷結果をプレビューします。こちらも通常の手順です。

こちらも通常通り、プレビューで印刷内容を確認した後、問題なければ「ツールパスをディスクに保存」をクリックします。これでGcodeファイルを保存する場所を指定することになります。

画像のようにステータスバーで「ツールパスをエクスポート…」と表示されると、設定に問題がなければ自動的に OctoPrint へアップロードされます。

OctoPrintの管理画面を見ると、「ファイル一覧」にアップロードされていることが確認できます。この時のファイル名は、先程Gcodeファイルを出力したときに指定したファイル名となります。

あとは印刷するだけです。

Gcodeファイルの保存、保存したGcodeファイルを指定してアップロード、という2手間が減るだけでかなり楽だと感じます。

OctoPi連携は便利

本記事は、下記の内容を参照して日本語化した記事となります。

ご覧の通り、海外では 3Dプリンタ + Simplify3D + OctoP iの活用が盛んです。

しかし、こんな簡単な内容であっても日本語だとひと苦労という状態が現状です。

少しでも日本で3Dプリンタが流行して一般化することで、良質な3Dプリンタが生産され、低価格されることを願ってやみません。

ちなみに、私も参加しているグルドンでは既にこちらの低価格な3Dプリンタが大流行しています。8月中に数十台も売れたみたいですよ。

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この記事は Simplify3Dユーザーにしか読まれることはないと思いますが、そんなユーザーがもっともっと増えることを願ってやみません。

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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