2021年の夏にもたくさん3Dプリンタで印刷しました。その中でも、PVBフィラメントで印刷して、薬品で表面処理するコトにハマっていました。
この記事では、実際に印刷してピカピカにした印刷物をご紹介します。ちなみに、PVBフィラメント自体については下記の記事をご覧ください。
Apple Watchスタンド
妻のApple Watch向けに製作した、充電スタンドです。

キレイな表面ながら、実用性もあるのが好評です。ちなみに、印刷した3Dモデルのデータはこちら。
トンガリオブジェ
縦方向の印刷テストのために製作したモデルを、印刷後に光らせてみました。

ウ○コというよりは、キチンとソフトクリームの先みたいなキレイな見た目になって良かったです。使い道は特にありません。
手裏剣
黒いフィラメントに触発されて、手裏剣を印刷してみました。
説明にもある通り、下記のモデルを印刷させて貰いました。
こんなモデルが無料で公開されていることはありがたいことですね。
ポイントとして、PVBフィラメントに対して表面処理したものと表面処理していないものの差が分かるようにしてみたところです。


こうして並べてみると違いが良く分かりますが、アセトン(除光液)で表面を少し溶けた結果で、テカテカの表面になっているわけです。
つまり、溶かしすぎるとインフィルまで届いてしまったりするので要注意だということが、十分に想像できますね。
ステルス戦闘機(F117 ナイトホーク)
黒い戦闘機と言うことで、ステルス戦闘機を印刷してみたくなってやりました。

こちらもキレイに印刷できていることが分かります。
しかし、印刷後にヤスリで凸凹を取り除かずに、アセトンで表面処理をしてしまった結果がこれ。
ちょっと凸凹したままテカテカな表面になっていて、なんだかイマイチな感じが否めません。
また、溶かしすぎて、尾翼がおれてしまったので切りそろえるハメになったのも失敗。
元データの画像と見比べても、少し残念感が残る結果となりました。
これはこれで、飾っておくには悪くありませんけどね。
オーディオインターフェース スタンド
手持ちのオーディオインターフェース「behringer UM2」専用のスタンドを製作しました。

こちらも表面を磨かずに表面処理を施した結果、少し凸凹が残ってしまいました。
しかしながら、光沢のあるスタンドはキレイで嬉しいものです。
オーディオインターフェースの操作が格段にし易くなりました。
あと表面処理後は、けっこう乾燥期間を持たせないといけないことが分かりました。
丸一日乾かしたのですが、表面がまだ少しベタベタしていました。
使い込んで感じるPVBフィラメントの特性は
PVBフィラメントで沢山に印刷して、表面処理をしまくった結果、いくつか分かったことがあります。
- 表面処理後は当分ベタベタするので、丸一日以上しっかり乾燥させること。
- 100円ショップの除光液(アセトン)が一番コスパが良い。
- 取り扱いが危ないけど、IPAでも十分に表面処理が可能。
- 印刷時の臭いが少し気になるので、窓を開けて実施すべきかも。
- IPAで表面処理に使う容器は、100円ショップの大型タッパーがベスト。ただし、何か底から浮かす物が必須になる。
- アセトンを温めて処理するなら、果実酒を作る瓶や鉄缶も良い。
なお、当方が試したのは下記のPVBフィラメントのみです。

ReprapperのPVBフィラメントは2色展開のみなんですが、もう少しバリエーションがあると嬉しいんですけどね。他社フィラメントだと数倍の価格になってしまうので…

ITエンジニア歴18年の3Dプリンタブロガー。
3Dプリンタで作った物をSNS投稿するのが趣味。自らが便利だなと感じたことは、誰かにシェアせずにはいられない性格。このサイトに掲載した情報が少しでもお役に立てば幸い。 ええ(English OK)