- 3Dプリンタで収益化したい
- 3Dプリンタ活動を副業にしたい
- フィラメントやレジン、交換パーツの費用くらいは回収したい
趣味の3Dプリンタ愛好家(ホビーユーザー)が多い反面、中にはこう考える人もいます。
3Dプリンタ歴3年になる筆者は、マネタイズ(収益化)方法を日々研究しています。
そこでこの記事では、3Dプリンタを使ったマネタイズの、代表的な方法を紹介します。この記事を読んで、収益化を目指す3Dプリンタ愛好家が増え、3Dプリンタ界隈がもっと面白くなることを願います。
なお、「3Dプリンタで個人がお金儲けしようとするなんてけしからん!」という嫌儲主義の方は、遠慮なくタブを閉じていただければ幸いです。
3Dモデリングができることは絶対条件!
その上で個人が稼ぐには以下が有力です。
- 商品を生産して稼ぐ
- 3Dモデルで稼ぐ
- 3Dモデル公開+アフィリエイトで稼ぐ
- ノウハウで稼ぐ
- 企業案件で稼ぐ
- 3Dプリント動画で稼ぐ
- 3Dプリント代行で稼ぐ
3Dモデリングはマネタイズの大前提
3Dプリンタでマネタイズするには、まずは3Dプリントの作業工程を知る必要があります。
3Dプリントの作業工程
3Dプリンタを使ったモデル開発や商品の生産、つまり3Dプリントの作業工程は以下です。

この作業工程自体は3Dプリンタだけでなく、一般的な工業生産と違いはありません。ただし、3Dプリンタを活用して個人で生産(量産)できること自体が、今までにない大きな利点となります。
ただし、基本的には3Dプリンタのデータ出力だけでマネタイズするのは難しいです。
公開されている3Dモデルを3Dプリンタで出力するだけなら、3Dプリンタユーザー全員が実行できてしまいます。実際の生産物には技術や経験によって品質の差が出ますが、ビジネスとしては差別化しにくいのが事実です。

他者との差別化がビジネスの基本だね
この前提を考えた場合、「企画」「設計」のウエイトが大きいことがわかります。
3Dモデリングがマネタイズの絶対条件
他者と違う3Dモデルを制作できる、つまり3Dモデリングがマネタイズの絶対条件です。
例外として異なるケースもありますが、売るにせよ、見せるにせよ、公開するにせよ、他者に作れない/他者より優れた3Dモデリングができることが必要です。
当然ですが、どこにでもある3Dモデルには魅力がありません。



100円ショップで買える商品を
3Dプリントするのは時間の無駄!
この前提で考えた場合、3Dモデリングができるのは絶対条件です。
先の作業工程のうち、「企画」はアイディア次第ですが、「設計」では3D CAD/3Dモデリングソフトが必要です。
3Dモデリングには、以下のソフトウェアが人気です。
- Fusion 360 (AutoDesk社、個人利用&スタートアップは無料)
- Blender (OSSソフトウェア)
- TinkerCad(AutoDesk社、無料)
- FreeCAD (OSSソフトウェア)
- SolidWorks(SolidWorks社、有料)など
このうち、筆者が使用しているFusion 360とBlenderは、最初に選ぶなら間違いありません。
もし3Dモデリングをしたことない人は、どちらかのソフトウェアを選んで、次の講座を受講しましょう。そうすれば、最速でマネタイズの入り口に立つことができます。
以下からFusion 360関連の講座を探すことができます。英語ができるなら、上級者向けの内容までそろっているのでお勧めです。
同じくBlender関連の講座は以下から探すことができます。こちらも、英語ができるなら上級者向けの内容まで受講できます。
書籍で学習したい人は、匠が実際に読破した以下の書籍がお勧めです。




以降の内容は、3Dモデリングができる前提としてお読みください。
収益化1. 3Dモデルを無料公開する
3Dプリンタを使い始めると、お世話になる3Dモデル共有サイトはこちら。
世界中の3Dプリンタ愛好家が設計した、3Dモデルを無料公開されています。そのため、数十万もの無料3Dモデルがひしめいています。


無料で3Dモデルを公開するならマネタイズは無理では?
そう、無料です。
マネタイズはできなさそうに見えますよね?
ところが、Thingverseの中で工夫してマネタイズしている人はいます。
アフィリエイトを活用する
例えば、こちらの3Dモデルの公開ページをご覧ください。


説明の文章の中で、構成する部品のアフィリエイトリンクを貼ることによってマネタイズを実現しています。


こちらの3Dモデラーは、かなり露骨で分かりやすいパターンです。他にもネジや電子部品などで、コッソリとアフィリエイトリンクを貼っているケースが散見されます。
つまり、ユーザーに気づかせないようにマネタイズできる素晴らしい方法なのです。制作者にも利用者にも、不利益はありませんからね。


でも、Amazonアソシエイトで得られる収益は激安だよね…
構成部品の価格次第ですが、たしかにアフィリエイト単価は安いです。しかし、人気3Dモデルだと数~数十万もダウンロードされている現状を考えると、当たれば儲かるのは間違いないでしょう。しかも、ニッチで市場にないものを求める人が印刷するので、競争率も低いです。
例として、以下で販売利益を試算してみました。
単価1,000円 × 紹介率2% × 100個
= 2,000円
さらに単価も販売数も増えると、こうなります。
単価2,000円 × 紹介率2% × 5,000個
= 200,000円


1個の3Dモデルだけで本業にするのは難しそう。でも、こういう3Dモデルを何十個も作れたら…夢があるっ!
この方法はThingiverseとアフィリエイトサイト登録で済むため、参入障壁が低いのが利点です。
ただし、英語で説明を書ける必要がある、アフィリエイトサイトは日本人以外が使うサイトでなければ収益が得られにくい難点があります。
モデルの選び方次第ですから、工夫のしがいがありますね。
Thingiverseでは、そのまま Amazonアソシエイトのアフィリエイトリンクを貼り付けると、タグが書き換えられて収益にならないという問題があるそうです。
そのため、自分のブログ経由で転送したり、bit.ly以外のURL短縮サービスでURLの書き換えができないようにしたりするなど、何らか工夫した方が良さそうです。
寄付してもらう
Thingiverseでは、PayPal経由でチップという寄付を受け付けられます。


これは3Dモデルそのものではなく、クリエイターとして人気が出ればグローバルな規模で寄付が受けられることを意味します。
日本ではクリエイター支援プラットフォーム「ファンティア(Fantia)」でも、同じことはできそうです。
ただ、寄付という性質上、定期的な固定収入は得られにくく、スケールしにくいと言わざるをえません。3Dクリエイターとしてかなり人気が出ない限り、ご飯を食べていけるほどではないでしょう。副業として、お小遣いを稼ぐくらいはできるかも。


3Dモデリングの腕が直接影響するね。
これはやり甲斐がある!
その他のマネタイズ
Thigiverseでは、他にも違う方法でマネタイズする人がいます。
- 自分のWEBサイトやブログへ誘導する
- サムネイルの一部として、 YouTube動画を再生させる など
この中で、印刷結果や組み立て方法のYouTube動画は、3Dモデルの人気に比例して再生されます。ただ、広告で稼げる長時間の動画は再生されない難点もあります。


Thingiverseで再生狙いつつ、YouTubeでチャンネル登録者数を増やせれば2度美味しい?
いずれにせよ、人気3Dモデルを作れば儲けが多いのは間違いないでしょう。これは夢のあるマネタイズ方法ではないでしょうか。これでご飯が食べられるようになるかは不明ですが、副業なら十分ですね。
同じような方法は、下記のサイトでも実施できそうです。(匠は試していませんが)
収益化2. 3Dモデルを販売する
収益化1を考えた場合、「そもそも3Dモデル自体が売れるんじゃないの?」と思った人がいますよね。
そうです、3Dモデルは売れます!
では、どこで売れるのか、それが問題です。
Cultsで販売する
世界中で3Dモデル販売サイトはありますが、その中でも3Dプリンタ向け3Dモデルを公開・販売しているサイトがこちらです。
フランスの3Dプリントコミュニティサイトで、3Dモデルを有料/無料で公開できます。


複雑な3Dモデルやフィギュアなどは、まず有料。支払いはPaypal払い。日本円で表記してくれるところに好感が持てます。筆者も何個か購入しましたが、非常にお手軽です。


このサイトなら3DモデルとPayPalアカウントさえあれば、簡単にマネタイズできるわけです。
ただし、実際に儲かるかというと、大半の3Dモデルの売上は厳しいのが実情です。
例えば、ダウンロードが多い有料3Dモデルの一つ。
単価 1,255円 × 306個 = 387,396円
Cult3DユーザーはThingiverseほどではないにせよ、それなりに多いです。ストック型コンテンツですし、購入者は徐々に増え、当たればスケールするでしょう。しかし、たった一個の3Dモデルの売上では厳しいです。
とはいえ、大きな売上を上げているモデルもあります。以下はその代表例です。
また、Cultsはクリエイターの売上が公開されているケースもあります。その辺を調査してみると、夢が広がってモチベーションになるでしょう。
例えばこちら。
もっと稼いでいるクリエイターはこちら。


16,094ユーロ = 2,151,116円(執筆時点)
これは夢がありますよね。売れる3Dモデルが制作できればマネタイズできることを証明しています。もちろん、先にご紹介した通り、3Dモデル制作ができることは絶対条件です。
まさに3Dモデリングの腕で稼ぐ方法です。


極論3Dプリンタが無くても稼げるね
ちなみに、国内では次のサイトで売れたりするようですが、実情はどうなんでしょうね。ぜひ試してみた方は教えてください。


収益化3. 成果物を販売する
「そんなにキレイに制作できるなら、どこかで売れそうだね!」
3Dプリンタで印刷したものを誰かに見せると、そう言われることが多々あります。しかし、それを本気にしてみると、どうなるのでしょうか?
実際には、日本国内でもたくさんの人が参入している領域です。いわゆる物販。これには次の主要プラットフォームがあります。(執筆時点)
ネットショップ (基盤サービス) | ・Shopify ・BASE ・メルカリShop など |
同人サイト | ・Booth ・fantia など |
オンライン フリーマーケット | ・メルカリ ・ラクマ など |
オークション | ・ヤフオク など |
それぞれ費用がかなり違うので要注意。
その中でも、個人販売としてよく使われるのが「Booth」で、販売中の3Dモデルの印刷物はこちら。


例えば、精力的に販売されている作者の1人、「麦茶」さんが見本になります。


非常にたくさんの3Dモデルの印刷物を販売されていますし、YouTubeとのメディアミックスも人気です。
また、同じくYouTubeでも精力的に活躍されているVTuber「宮間めさ」さん。
この VTuber さんの物販はこちら。


クオリティは凄いですが、テーマがマニアック。
また、Twitterで知り合った「ぺんほり」さんは、LogicoolトラックボールマウスM570、M575用の傾斜スタンドの販売数200個を達成されていました。
細かく計算するほど野暮ではありません。しかし、単価2,200円が200個…なかなか夢がある成果ですね!


ぺんほりさん本人に実際の所感を伺ったところ、以下のコメントをいただきました。(一部意訳)
- 普通のハンドメイドと違い、売れる3Dモデルさえ制作できれば量産しやすい(強み)
- 生産は3Dプリンタの機嫌次第。適切な運用が必要(弱み)
- 出力した生産物は後処理を行う手間が発生する(弱み)
- 3Dプリンタが不調になると在庫が確保できない(弱み)
- 在庫管理の呪いにかかる(弱み)
- 複数パーツを組み合わせる場合、印刷時期/フィラメント/プリンタによってはめ合い具合が変わるので、パーツ管理が難しい(弱み)
- 現物が手元にない場合、追加でパーツを送るような販売形態は避けるべき(コツ)


なかなか苦労が多かったみたいだね…
弱みとなる部分が多いのですが、量産しやすいという強みがすべてを凌駕していたようにも見えます。
たしかに、3Dプリンタさえ増やせば生産力は倍々に増やせて売れるかも!?という夢が広がります。ただ、ニーズとのバランスに注意が必要です。
他でも多様な3Dモデルの印刷物が販売されていますが、気になることがあります。
それは販売単価が安い、ニーズがニッチすぎるという2点です。ニーズが多い物は法人が作ってしまうため、なかなか大量に売れる物を生産・販売するのは至難の業。
また、出力には時間がかかるし、配送などの費用や事務手続きも必要です。そのため、個人が大量に販売するのは難しい!という大きな弱点があります。もちろん、長い目で見れば実現できなくはありません。外注する方法もあるかもしれませんね。
大儲けしようと思うと、なかなか難しいです。高単価で数を絞って販売していく戦略が実現できるなら、それなりに収益が見込めるかもしれません。


販売戦略とマーケティングが必須だね
とはいえ、麦茶さんや宮間めささんのように、YouTube等とのメディアミックスならマネタイズとして成立する可能性が高いです。もちろん、これら以外に色々と収入があるとは思いますけどね。
余談ですが、ニーズがニッチではないものだと、既に100円ショップが販売していた!なんてことが多々あります。その辺の匙加減と戦略がとにかく難しいところですよね…
収益化4. ノウハウを無料公開する
こちらも結構メジャーな方法として多方面で確立されており、3Dプリンタも例外ではありません。
ちなみに、3Dプリンタ市場が成熟しきっていないため、3Dプリンタ関連のノウハウはけっこう需要があるようです。
note
noteは、書いた記事を有償・無償で公開できるプラットフォームとして流行っています。3Dプリンタ界隈でも、note でノウハウを公開してマネタイズしている人はいます。


非常に有用な3Dプリンタ記事が掲載されていて、筆者が思わず購入してしまった記事が多数有ります。紙や書籍で買うのか、記事を買うのか、という違いでしかないので、こういう知見を簡単かつ広く公開できるのは note のメリットと言えますよね。
ただし、公開できるノウハウがある、あるいは記事を買いたくなるようなネタであることがこの方法の絶対条件です。もちろん、文章力が必要ですし、1つの記事を書くのにはそれなりに時間がかかります。写真を加えたり、加筆修正できてしまう分、書籍の出版よりも大変なところがあるかもしれません、
しかし、一度書いてしまえば、あとは売れるのを待つだけというストック型コンテンツです。ちょっと釣りに近い感覚でもあり、ほぼブロガーと同じです。情報商材とも言えますね。
筆者は参入していないので、収益額はよくわかりません。


文章を書くのが得意で、ブログを持ってないならやる価値あるよね
この方法は、ブログなどのように事前投資が不要で、手軽に実行に移せるのが魅力です。
YouTube
最もスケールする可能性があるのが YouTubeです。つまり、3Dプリンタ系YouTuberです。
先にご紹介したVTuberの宮間めささんは、3Dプリンタ系YouTuberとして専業になったそうです。ただ、VTuberはけっこうレアケースですし、そもそもノウハウ系YouTuberではありません。どちらかという3Dモデリングに纏わる話が面白い系のVTuberです。
一方、3Dプリンタのノウハウ系YouTuberは、既に何人もいらっしゃいます。
他にも3Dプリンタ系YouTuberはそれなりにいて、競争率は低くありません。端から見ると、収益が得られている人は僅かみたいですが、一発狙うなら面白いでしょう。なんせユーザー数が絶対多い!当たればデカい!
ただし、動画の撮影・編集、SEOなど3Dプリンタ以外にも様々な知識が必要になるので、かなり大変です。
1つの動画だけバズったとしても、その収益額はたかが知れています。そのため、ここを目指す最大の壁は継続性だと思います。


ギャンブル度が高いかな
動画の撮影や編集の技術も、3Dプリンタ技術と一緒に身につけたい人には良いかもしれません。
ちなみに、ブロガーやアフィリエイターとしてマネタイズを検討する方法もありますが、とにかく稼ぐのが難しいです(実感)そのため、ここでは割愛させていただきます。
収益化5. 企業から依頼を受ける
いつの世も、お金を持っているのは個人ではなく企業です。そのため、収益を得る対象を「企業」に据える考え方もあります。
3Dプリンタ紹介
企業から商品の紹介依頼を受ける、いわゆる企業案件でのマネタイズ方法です。その中でも、新商品の3Dプリンタ自体を紹介する方法が有力です。メジャーな案件はYouTubeが多いようですね。例えば、この方はいくつも3Dプリンタを紹介されています。
また、このカテゴリにおける海外3Dプリンタ系YouTuberであれば、この方が有名です。
依頼企業次第ですが、新しい商品を貸し出してくれたり、無償提供されたりするわけです。企業から案件がバンバン来るようになれば、本気でご飯を食べれるくらい稼げるようになる可能性があります。
そう考えると、将来的に本業にすることも考えたい方は、虎視眈々と狙いたい方法の1つです。
ただし、この方法は自分の知名度に依存するので、ある程度軌道に乗らないと参入しようがありません。また、収益額は企業との交渉次第ということになるので、営業力が必要になります。
案件次第なので、ピンキリ過ぎて試算できません。


YouTuberやるならここを目指すよね
造形材料の紹介
企業案件の中には、「フィラメント」や「レジン」といった3Dプリンタの造形材料の紹介案件もありえます。こちらも先の「3Dプリンタ紹介」とほぼ同じです。
ただし、 「フィラメント」や「レジン」 は単価が安く、商品の競争率も高いため、案件として成立しにくいはずです。つまり、広告費を直接かけてもリターンが少ないため、企業はやりたがらないはずです。この辺は3Dプリンタ本体の紹介案件と違います。
そのせいか、YouTuberがあまり案件として紹介しているところを見たことがありません。造形材料のメリット・デメリットを伝えるのが難しいということも理由でしょうね。


依頼があればチャレンジしたいよね
成果物のSNS公開
造形素材のSNSインフルエンサーになる手法です。 つまり、「フィラメント」や「レジン」など3Dプリンタの造形材料について、 依頼企業のフィラメントやレジンを使って印刷したものをSNSで紹介する方法です。
なんか印刷物の写真を共有してるけど、フィラメントやそのメーカーのことをたくさん書いてるなぁと感じるツイートなんかは、まずこのパターンです。
これは成果物を通じて、「造形材料のレビュー」と「造形材料による造形品質」をTwitterやInstagramなどのSNSを共有することで、企業のインフルエンサーマーケティングを狙うことになります。
今時は企業も活用しやすいらしく、SNSフォロワーが数千人でも依頼があるようです。これはこれでお手軽で継続しやすいくて、比較的チャレンジしやすい手法です。3Dプリンタ自体の紹介案件を獲得するよりは、はるかにハードルが低いでしょうね。
ただし、このパターンにおいては、企業から見た競争相手(=つまり依頼先の3Dプリンタ愛好家)はたくさん居るため、依頼が来るかは運次第です。知名度・実績はもちろん、SNSフォロワーが多ければ多いほど確率は上がります。
案件次第となるので、試算しにくいのが実情です。


依頼が来たらラッキー!って感じかな
手軽な分、依頼があればチャレンジしてみても良いかもしれませんね。まずはSNSに自分の成果物の写真を掲載するところから始めましょう。頻繁にやっていれば、この方法にたどり着けるかもしれません。
収益化6. 3Dプリント動画で稼ぐ
3Dプリンタでプリント(出力)する様子を、眺めること自体が好きな人は世の中に一定数います。「酒のつまみに眺めていたい」と言う人もいるくらいです(実話)
そんなニーズに応えてか、海外では次の動画が人気です。
筆者もチャレンジしてみたのがこちらです。
こちらにチャレンジしてみるとわかるのですが、とにかく大変です。それは以下が必要になるからです。
- 4K品質の撮影ができる機材
- OctoPrint+Octolapse もしくは タイムラプス専用ケーブル制作
- 出力結果の写真をタイムラプス動画化&編集できる機材と腕
- Z軸(縦方向)に長い3Dモデルじゃないとタイムラプス映えしない
- 出力失敗したら全部やり直し など
これらを全部満たして、見る人が喜ぶ動画制作がどれだけ大変なことか…想像できますよね。
ただし、この方法の大きな利点は必ずしも3Dモデリングができる必要はないところです。先の動画はいずれも、Thingiverseで公開されているモデルを活用して動画制作をされています。
それを踏まえて評価するとこちらです。
残念ながら、これはYouTubeの広告費だよりになるため、売上を試算するのが難しいです。
また、3Dプリント作業に加え、撮影や動画編集、YouTubeチャンネル運営が必要になるため、かなり研究しないと難しいです。毎日投稿するには、複数台での安定した制作が必須になります。


日本では多くないからチャンスはある
でも、1つの動画制作のコストが高い
どれくらい継続できるかがカギだよね
YouTubeや動画制作に興味がある人は、チャレンジしてみると良いかもしれません。
収益化7. 3Dプリント代行で稼ぐ
3Dプリントの作業工程のうち、「生産」「整形」に特化してマネタイズする方法です。つまり、「3Dプリントしたい人の代わりに3Dプリントする」という代行サービスです。
このような依頼を請けるにはココナラ/ランサーズ/クラウドワークスが便利です。単価はともかく、実際に依頼募集は可能です。
この方法の大きな利点は、必ずしも3Dモデリングができる必要はないところです。3Dプリンタで「生産」「整形」さえ高品質にできれば、理論上はマネタイズ可能です。
ただし、この方法にはライバルが多く、法人が強い市場でもあります。例えば、大手法人は次のサービスを展開しています。


これらの法人サービスと競いながら、十分に稼げるかはと考える必要があります。
単価 5,000円 × 10回 = 売上 50,000円
ただし、依頼主との打ち合わせや3Dプリント時間、失敗のやり直し、材料費など案件次第ですから、どれくらい儲かるかはわかりません。


何を優位点にするのか
どう手間とコストを抑えるか
工夫が必要だね
準備が不要な方法ですから、一度チャレンジしてみると良いかもしれません。
3Dプリンタはマネタイズも楽しい
この記事では、3Dプリンタで個人が稼ぐ主な方法を紹介しました。
筆者もチャレンジしましたが、継続して収益を得ることは難しいです。


一つだけたくさん売れた!というのはよくあるよね
軽く一発当てることは難しくありません。しかし、
5年10年にわたって儲け続けられるか?
単発のお小遣い稼ぎであれば難しくはありませんが、労力に見合うリターンが継続的に得られるかは難しいです。
ただ一方で、マネタイズできると継続するモチベーションになるのは間違いありません。何かを提供したことに対して、リターンを得ることはやましいことではありません。継続させるための燃料になるなら、絶対チャレンジするべきです。
マネタイズしようと思うと、絶対に3Dモデリングができなければなりませんから、3D CAD/3Dモデリングソフトが必須です。
まだ3Dモデリングをできない人には、筆者はFusion 360をおすすめします。
Fusion 360は個人利用では無料です。すぐにFusion 360をダウンロードして、3Dモデリングにチャレンジしましょう。筆者が習得した際は、以下のオンライン講座や書籍を活用しました。




やってみれば、3Dモデリングは難しいものではありません。習得すれば、必ず自分だけの3Dモデルを制作できるようになります。そこがマネタイズの入り口になります。
この記事を読んで、一人でも多くの方が、3Dプリンタを楽しみながらマネタイズできることを願ってやみません。


ITエンジニア歴18年の3Dプリンタブロガー。
3Dプリンタで作った物をSNS投稿するのが趣味。自らが便利だなと感じたことは、誰かにシェアせずにはいられない性格。このサイトに掲載した情報が少しでもお役に立てば幸い。 ええ(English OK)